趣味の勉強日記 講演会「要保護児童の現状と解決に向けて」

2017-09

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講演会「要保護児童の現状と解決に向けて」

2010-10-31-18:02

Category :法律

「すべての子どもたちに家族の団欒を《野田聖子衆議院議員・高倉正樹読売新聞記者》~要保護児童の現状と解決に向けて~」の講演会を聴きに、慶應大学に行ってきました。
主催は、慶應義塾福澤諭吉記念文明塾第2期Dグループということです。文明塾は、年齢も経験も異なる人たち(学生と社会人がともに)が集い、社会還元・未来貢献を果たすべく対話と討論を行っていくもので、基金の運用益や寄付金等を活動資金としており、経済的負担も最小限度のものであるというような取組をしているということで、第2期Dグループは、そのうちで最も優秀な成果を収めているグループだということでした。
さすがは、すばらしい着眼点の企画で、非常によく調べていらっしゃると思いました。あかちゃんなどが国外に「売られていく」実態について、私も、まったく同じ問題意識を持っています。

「赤ちゃんの値段」の高倉記者の生の講演も聴くことができて、感動しましたた。
野田議員は、体調が不安定(絶対安静状態)だということで、残念ながら音声メッセージのみでしたが、代わりに奥田安弘教授(中央大学法科大学院教授(国際私法))の講演を急きょ追加していただけました。
奥田教授は、野田議員、高倉記者、衆議院法制局等と共に「養子縁組あっせん法研究会」を立ち上げていらして、法案の提出を目指して研究をされているということです。現状の養子縁組あっせん事業者が届出制(しかも罰則なし)、寄附という名目であれば実態は人身売買でも野放し状態というところに大きな問題点があるということに着目して、あっせん事業を許可制にし、寄付金も規制し、児童相談所もあっせん事業者と対等な立場であっせん業務を行う法律上の義務を負うとするのが柱のようです。
また、マッチング、カウンセリング、重要事項の確認(試験養育、縁組成立後の監護状況の報告義務等を含む。)、養親希望者が職業を有することのみを理由とする不利益取扱いの禁止等の規定も法案に盛り込まれるとのことです。それらのことは、様々な面から非常に素晴らしいことだと思いました。
もう一つ、レジュメには書いてありませんでしたが、この法案の大きな柱の一つだと感じたのが、国外に住所がある者に対して日本に住所のある児童の養子縁組をあっせんすることを禁止するという規定を設けるとしていることです。もちろん、国内での要保護児童と縁組を求める家庭のいわゆる需給関係がマッチして、国内でのあっせんもうまくできて、施設内処遇ではなく、家庭内で本当の「親」である養親が育て、18歳以上になっても親子関係がずっと継続していくことが、子どもの福祉上最も望ましいことだと思います。しかし、だからといって、国際養子縁組のあっせんを一律禁止までしてしまうことが国際社会の枠組みの中で果たして通用するのだろうかどうかという一つの疑問を持ちました。国外から日本に来る養子もいるはずですし、まずは、「国家間にまたがる養子縁組に関する子の保護及び協力に関するハーグ条約」(ハーグ国際養子縁組条約)の批准と国内法の整備を行った上で、例外的にせよ国外に住所を有する者へのあっせんも認める必要があるような気もしていて、その辺りのお話も伺えればよかったと思います。

野田議員は、卵子提供を受け、受精卵を移植して妊娠されたわけですが、数年前には、(事実婚の)夫婦ともに職業を持っていることや、年齢などから、養子縁組あっせん事業者から縁組のあっせんを拒否されたご経験もお持ちだということでした。夫婦共働きが当たり前で、40歳以上の出産も多くなっているこの時代に、共働きは当然のこととし、年齢要件も緩和すべきではないかと思います。専業主婦(主夫)や20代・30代でなければよい子育てができないというのは、幻想に過ぎないのではないでしょうか。
野田議員には、無事ご出産されることを心からお祈りしています。

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* comment *

勉強になりました。

この世の中に、日本でも人身売買だなんて、驚きを隠せないくらいショックです。
でもまた一つ知識を増やしていただけて感謝です(^-^)色々考えさせられます。野田議員のお話は、テレビでも特集で拝見しました。私も、無事にご出産されることを心からお祈りしたいと思います。

おれんじさん、こんばんは!

妊娠したこと自体を無かったことにしたい(戸籍上は無理のはずですが)というような国内のニーズと、すぐに健康な赤ちゃんを養子にほしいというような国外のニーズが合い、その間に日本と外国の悪質なあっせん事業者が複雑に介在していることがまだまだあるようです。日本円にして数百万円の「寄附」を求められる場合も珍しくないとのこと。
しかも、日本政府はその数さえ把握できない状況で、赤ちゃんがどこに行ったのかも分からない場合が多いようで、大変大きな問題だと思います。

野田議員のお話、テレビで特集されていたのですね。本当に無事を祈っています。

こんにちわ

こんにちわ、検索でたどり着きました。
私はアメリカ人と国際結婚した母がアメリカに移民してから生まれた、日系アメリカ人1世です。
去年縁があって日本から養子縁組で子供を授かりました。
このように本当の立場を知らない「議員」や「教授」という肩書だけで、自分の知っていることだけを物差しにしてあれこれ法案を決める人たちがいることを悲しく思いました。私のように海外で生まれても、日本人という誇りがあります。それまで否定されている気がします。
子供が幸せになるのに、国境はないと思います。そして日本国内では養親となる要件があまりにもなくて、そんなことで実親さんも安心してお子さんを託せるのか、と海外から見ると切に思います。
最後に、高倉正樹の赤ちゃんの値段、という本に書かれている内容は国際養子縁組の手続きを踏んだものから見ると、かなり勝手解釈のところがあると思いました。思いついたまま書かせていただきました。

ありがとうございます

こもどーるさん、こんにちは。
ようこそお越しくださいました。
日本から養子を迎えられたということで、お子様がアメリカですくすくと成長される様子が目に浮かびます。

今回の講演会は、本文にあえて書きましたように、「養子縁組あっせん法研究会」のメンバーだけによる一方の立場からのお話でした。
慶應義塾福澤諭吉記念文明塾の主催者の方は、「素人」でもここまでできるということや、社会還元・未来貢献の必要性についておっしゃっていました。その理念はすばらしく、社会の中で必要なことだと思いますが、実は、私は「素人」ゆえの危うさもちょっと感じてしまいました(私も素人ですが)。というのは、一方の立場からだけ話を聴き、他に関連知識がないと、それだけが真実だと思いこんでしまうからです。講演会を聴きに来られていたほとんどの方は、「アメリカの裕福な家庭(私を含めたほとんどの方が白人の家庭を想像していたと思います。それも一種の偏見だと思いますが。)に育った日本から来た養子が、成長してから、肌の色が違うと気づき、ショックを受けることになる。」というような発言を聴き、「それは問題だ。いじめられるかもしれない。」というように思ったのではないかとと思います。でも、実際アメリカには、こもどーるさんのような日系アメリカ人や日本人、その他アジアの方もたくさんお住まいです。ほんの少しでも想像力を働かせれば分かる話なのですが、専門家といわれる人からのありがたいお話を聴けば、普通は、鵜呑みにしてしまいます。
「自分の知っていることだけを物差しにして」というのも、それならまだよいのですが、奥田教授は、国際私法がご専門で、ハーグ国際養子縁組条約の翻訳をされていること、フィリピン家族法の有名な本を翻訳されていることからしても、国際社会の中で、国際養子縁組がどのように考えられているかということはよくおわかりなのではないかと思います。国際社会の中で、国際養子縁組がどのように扱われているかということを説明しないで、日本における問題点だけを説明すれば、多くの方々は「日本国内できちんとあっせんができるようにして、国外に住所がある者に対する養子のあっせんを罰則をもって禁止しても仕方ない。」と思ったのではないかと思います。
法案は、国際養子縁組自体を禁止するものではありませんが、こもどーるさんも「縁あって」とおっしゃるように、あっせんがなければ、普通は出会いの機会はなく、あっせんが禁止されれば、結果的に国際養子縁組ができないのと同じことになってしまうのではないかと思います。
なお、この法案は、与党民主党が反対しているということで、いずれにしてもそのまま成立することはないのではないかと思います。

「赤ちゃんの値段」に書かれていることは、確かにそのような面はあるかもしれません。ただし、日本の当事者が感じている疑問や不満等は、ある意味「その人にとっての真実」という面があり、その思いは尊重する必要があるのではないかと思います。日本でも、そのように感じさせないような、国際社会に通用する透明な手続が必要なのは間違いないのではないかと思います。

こもどーるさんには、アメリカ国内の養親となる要件が日本に比べていかに厳しく適切なものなのかということ、日本からの養子がいかに幸せに暮らしているかということを、日本に向けてぜひ発信していただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

こもどーるさんに同感です

はじめまして、私も国際結婚(アメリカ人配偶者)で、日本から養子縁組で息子を迎えています。児童福祉関係者です。

アメリカでは子供を縁組で迎えると、その後半年間は社会福祉士が家庭訪問をし、レポートを州裁判所へ提出せねばなりません。そのレポートは通常、日本側の養子縁組支援団体へも送られていますよ。私のお世話になった団体はそのレポートを管轄の県庁へ送ってました。
そういうことも、この法案委員の方はきちんと調査してないと思います。

この法案を読んで、そして赤ちゃんの値段を読んで、野田聖子さんのなさっていることを見ていて、こもどーるさん同様、机上の方々が一方的に自分勝手な思い込みと推測で、養子縁組を図っているとしか思えません。

高倉さんの本の内容については、話を誇張して書き過ぎなところが多々あると思いますし、自分の知り得る範囲だけでも真実でないところがたくさんあります。本当に養子縁組の真実を書きたかったのなら、どうして幸せなケースの話も書かなかったのでしょうか。

このような暴露本まがいを書いた人が、法案を作るメンバーに入っていること自体、日本は本当にお粗末だなぁと感じずにはいられません。
本来ならもっと現場を知る「本物」の方こそが入ってこその法案なのではないでしょうか。

教授だからと言って、現場をご存じとは限りません。ハーグ条約を訳したからと言っても、若いお母さん方がやむなく養子縁組へとお子さんを託す現場を、その気持ちを知っている、とは思えません。

野田聖子さんも、国内で養親になれなかったので、国内で禁じられている卵子提供をアメリカで受けて妊娠されたんですよね。そんな自由な国アメリカで大切な命を授かったのに、自分の子供の祖国アメリカを目の敵にしたような形で「国際養子縁組反対」なんて、、、なんだかおかしいと思うのは私だけでしょうか。

人様のブログの場をお借りして言いたいことを書かせていただきました。

こんばんは

カリフォルニアンさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。アメリカの制度などいろいろ勉強になります。

仮に、日本に住所がない人に対する養子縁組のあっせんを罰則をもって禁止するといったような法律(講演会ではそうおっしゃっていました。)だとしたら、私も、国際的な枠組みから外れているのではないかという疑問は持っています。ただ、いずれにしても、国内においても、子どもの利益を第一に、あっせんやマッチングなどを充実させていく必要性は高いのではないかと思います。

恐縮ですが、本の評価や、特定の教授や議員のことについては、なんともコメントできません。内容が間違っていたり誇張されているのであれば困りますが、たとえ「暴露本」であっても、ときには社会的に必要なこともあるでしょう。
野田聖子議員に関しては、いろいろな利害が絡む仕事上の立場とプライベートとがすべて一貫していなければならないというのは、酷なような気もしますし、人間は、理性、知性、感情が相反することがあるからこそ、「人間らしい」のだといえるような気もします。
また、基本的には、法案を形作っていくのには、カリフォルニアンさんがおっしゃるとおり、現場をよく知っている人も入ることが必須だろうと思いますが、それだけではなく、研究者、政治家、弁護士、マスコミなどの様々な立場の方がそれぞれの強みを生かして関与していくのがよいのではないかと思っています。
野田聖子議員のお子さんが大変な状況の中、何とか命が助かってほしいと心から祈っています。

ちなみに、11月6日の朝日新聞GLOBEで、「養子という選択」という特集記事が組まれており、奥田教授のコメントも載っていました(web版には載っていませんでした。)。
それから、講演会「要保護児童の現状と解決に向けて」の講演会報告書(講演録)がアップされていましたので、参考にURLを載せておきます(pdfファイル)。
http://keio150.jp/events/2010/img/20101030houkoku.pdf

補足です

朝日新聞GLOBEのweb版にも奥田教授のコメントが載っていました。
http://globe.asahi.com/feature/111106/index.html

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埼玉県在住
資格 産業カウンセラー、認定心理士、行政書士(有資格者)

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